原題:2001: A SPACE ODYSSEY
1968年/英・米映画/160mins
監督:製作:脚本:スタンリー・キューブリック 原作:アーサー・C・クラーク 出演:キア・デュリア ゲイリー・ロックウッド ウイリアム・シルベスター レオナード・ロシター
あらすじ
人類がまだ見ぬ宇宙の領域に足を踏み入れた宇宙飛行士ボーマンは、不滅の存在へと昇華していくのだろうか。「HAL、進入口を開けろ!」という悲痛な願いと共に、無限の可能性に満ちた未知への旅を始めよう。 Rating PG-12 (C) 1968 Turner Entertainment Co. (C) 2001 Turner Entertainment Co. and Warner Entertainment Inc. All rights reserved.
かんそう
アカ デミー特撮効果賞を受賞しているように、映画の中に創られたアンリアルな宇宙はとても素晴らしかった。またキューブリックの芸術的な映像センスは圧倒的で、これほど美しく芸術的魅力に溢れた映画は現在でも数えられるほどしか存在しない。
キューブリックを天才と呼ぶことに僕はいささかのためらいを覚えることはない。
しかし、作品としては特撮の素晴らしさを見せつけるようなシーンが多すぎていささか退屈であった。キューブリックマニアの中には、何が何だか分からないけど感動した、と手放しで褒めてしまうようだが、僕はこの作品に映画として高い評価を与えることはできない。
「2001年宇宙の旅」を映画として捉えてはいけない。美術館に飾られるような芸術作品の一種、として鑑賞し、その美しさを感覚的に理解するべき作品なのだから。
ということで、カット、カット。