Take A Wild Guess

also known as 銀幕漂流記

スターリングラード


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スターリングラード (字幕版)

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原題:Enemy at the Gates
2001年/独・米・英・アイルランド映画/133mins
監督:製作:脚本:ジャン・ジャック・アノー
製作:ジョン・D・スコフィールド
出演:ジュード・ロウ/ジョゼフ・ファインズ/レイチェル・ワイズ/ボブ・ホスキンス/エド・ハリス

「プライベート・ライアン」を思い起こさせる冒頭の戦闘シーンは圧倒的な大迫力で一気に観客の視線を釘付けにする。戦争ってこんなにも美しいのか、と思わされるほどの映像美には、監督アノーの手腕が冴えわたっています。このような大作を撮らせたら、アノーはスピルバーグと比較するのが勿体無いくらい映画監督としては一枚も二枚も上手だろう。最初から最後まで映像に関しては文句ないほど見事な仕上がりになっていました。

内容に関して言うと、途中までは、いい映画だなぁ、と思って観ていたのですが、ジュード・ロウとレイチェル・ワイズが恋愛ドラマを初めてしまった時点でもうどうでもいい作品になってしまいました。タイタニック以降、大作には必ず恋愛ドラマを付け加えるという良くない傾向がハリウッドにはあるようです。

天才スナイパー同士の芸術的な戦いをもっともっと丁寧に描くべきでしょう。せっかく芸術作品と呼べるほどの可能性を秘めていた壮大なドラマを、ハリウッドのエンターテイメント性を重視してしまったため、駄作に成り下がってしまったのはとても残念なことです。

しかし、色々な国が製作に絡んでいるのに当事国であるロシアは一体どうしてしまったのでしょうか。ハリウッドの描く日本観が的外れなことが多いように、この映画で描かれているソ連もかなり怪しいのでは。ロシア人が観てどのような感想を抱くのか、という興味をふと覚えました。

 

スターリングラード (字幕版)

スターリングラード (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video