ジュエルに気をつけろ！

on VIDEO
原題：One Night at McCool's
2001年／アメリカ映画／103mins
監督：ハラルド・ズワルト
製作：マイケル・ダグラス
出演：リヴ・タイラー／マット・ディロン／ジョン・グッドマン／ポール・ライザー

「there's something about MARY」のように爆笑しっぱなしということはないけど、映画自体は観客を飽きさせないつくりになっているので、１０３分間一気に観ることが可能。（ビデオ鑑賞の場合、どうしてもつまらない映画は何度も中断したりして観てしまうので、今作のように最後まで通して観ることのできる映画というのは大変貴重だ。）それでも、「there's something about MARY」の二番煎じ、という感は否めない。

役者短評

リブ・タイラーってポルノ女優だったのかよ！、と思わせるほど大胆なセクシーシーンが満載。特に洗車している彼女の肢体は、リブファンのみならず男性にはもうたまらない仕上がりになっております。「アルマゲドン」以降、日本では余りぱっとしなかったリブ・タイラーも今作では新しい一面をみせ、演技の幅を広げることに成功していたと思う。

美味しいところはやっぱりマイケル・ダグラスかい、と思わせるようなラストは、彼がこの映画のプロデューサーである事実を考慮すれば当然かも。常に冷酷な有能ビジネスマンを演じ、同じような役柄しかこなせないのかよ、というイメージしかなかったダグラスも、この作品ではへんてこな中年親父を演じ、とても生き生きとしていた。

マット・ディロンはというと、「there's something about MARY」のインチキ探偵役の方が適役。でも女に振り回される情けない色男をうまく演じきっていた。

ジョン・グッドマン：シリアスからコメディまでこなせる名優。ジョン・キャンディ亡き後を少しでも埋めることができるのは彼しかいない。

ポール・ライザー：日本では馴染みの薄い彼の実力を確かめるのは、やはりコメディドラマ「MAD　ABOUT　YOU」しかない。