アート・オブ・ウォー

原題：The Art of War
2000年／アメリカ映画／118mins
監督: クリスチャン・デュゲイ
キャスト: ウェズリー・スナイプス（ニール・ショー）
アン・アーチャー（エレノア・フックス）
マリエ・マチコ（ジュリア）
ドナルド・サザーランド（ダグラス・トーマス）

かんそう

孫子の兵法（The Art of War）を物語の基軸に据えているのだが、ただタイトルに使っただけ。監督が兵法を好きなので、映画に利用してみた、という印象しか受けない。もう少し兵法の奥深さを理解してから取り込んでもらいたい。

デンゼル・ワシントン、モーガン・フリーマン、エディ・マーフィ、ウィル・スミスなどに比べると、ウェズリー・スナイプスという俳優の日本人受けは余り良くないように思える。それ故、彼だけで客が呼べるとは思えない。

この作品には目新しさが全く無く、クラッシック映画でも観ているかのような錯覚を覚えるほどだった。ゲーリー・クーパーやジェームズ・ステュワートが出ていても何ら違和感を覚える事はないだろう。また最後の銃撃アクションシーンが完全にジョン・ウーの真似をしていてどうも気に食わない。この監督には独創性というものがないのだろうか。テンポは悪くないものの、映画は平凡でどこにでもあるサスペンスドラマであり、若干のアクションがおまけについてきただけといっても良いだろう。二倍速ビデオで観れば十分内容は理解できる。

Starring:Wesley Snipes, Anne Archer, Maury Chaykin, Marie Matiko, Michael Biehn

Directed by: Christian Duguay