地面に固定されたカメラの上をキィーンとジェット機が飛んでいく。わずか一秒にも満たないシーンだが、そこにこの監督の芸術性を感じてしまった。
しかし、作品としては凡庸極まりない、と言ったら言い過ぎかもしれないけど、やっぱり退屈な100分を暗いハコの中で見続けることはできないし、DVDでも倍速してしまいたくなる欲望を抑圧させることはできませんでした。
これが「L.A.Confidential」という名作の脚本を担当した人物が監督したことを後に知ったのですが、天と地くらいの差があるのは一体どうしたことでしょう。優れた脚本家が優れた監督足りえない、ということを証明した作品でもあります。
悪霊喰
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