評判の良かった作品ですが、録画に失敗したのでリアルタイムでは見ることができずやっと。でもこれ2014年なんですね・・・。
元ネタはハリウッドドラマの名作『MEDIUM.』です。刑事ドラマを制作する人で『MEDIUM』を知らない人がいるはずはないので、これは確実でしょう。
ミディアム ~霊能捜査官アリソン・デュボア~ シーズン1 <トク選BOX> [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: DVD
第1話:街の喫茶店で清水美砂を追い詰めていくシーンがとにかく素晴らしかった。劇伴なし。とかく劇伴頼りの作品ばかりの世界で、よっぽどの自信がなければこんな演出はできない。ほんとすごい。まるで初期の北野武監督作品を見ているかのようだった。名作の予感。
口の悪い相棒の刑事が殺されて、二人で協力して事件を解決するフラグ立ってるな。
で、最後まで観た。
面白かった。
最終回、絶対的な悪である大森南朋の前に中途半端な正義は屈服する。絶対的な正義を成すためには自らもモンスターになるしかない。まさにダークナイト。しかし、衝動で人を殺してしまったあとで自らの行動に衝撃を受ける様はとても日本的な印象を受けた。ハリウッドドラマや映画であれば、ここで悪を倒したヒーローの誕生に歓喜することだろう。その文化の違いは大きい。『ダークナイト』という作品を受け、様々な監督が善と悪を描くことに取り組んできたが、これが日本の答えだ、と。
まとめ
以前と違ってネットの評価もあまりあてにならなくなっているけど、この『BORDER』だけはネット評が正しかった。2015年のベストドラマとしたい。
『BORDER』はdtvで観られたのにもう消えてた・・・。(※2016年12月現在)