DATE: Oct./20/00 Thu. FILE NO.529 : ドラマ雑感。

0748hours

海外に暮らす友人へ送るために観た前クール放送ドラマの雑感。

「愛をください」：最初は設定がなかなか面白くまた登場人物にも惹かれて毎回観ていたが、結局辻仁成自画自賛ドラマであることに気づき興醒め。

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「催眠」：これは良かった。ラストはかなり慌ただしかったけど、前クール作品中ではベスト。

他には、「バスストップ」、「フードファイト」、「億万長者と結婚する方法」などもダビングしながらちょっとずつ見た。これらの駄作達は、如何に日本ドラマが低レベルであるかを証明しただけのものでわざわざ時間を無駄にして観る価値すらない。「バスストップ」は「１０１回目のプロポーズ」の焼き直しという先入観から観る気ゼロだった。

レンタルが開始されていたthe X-FILES 7th Seasonの７、８、９巻をここ２，３日で鑑賞。今回の６作品はほとんど不作。ジリアン・アンダーソン（スカリー）脚本・監督作品も含まれていたが、特筆すべき点は一つもない。東洋の世界観に憧れている彼女の思想に興味を抱く視聴者などほとんどいないと思う。結局、全てを無難にこなしているだけの映像を見せられてもＸファイル的ハラハラドキドキ感がわかなかったのが敗因。最後のFILE NO.718は本来の路線に戻っていたので少し安心したが、次回はデビット・デュカブニー脚本・監督作品があるのでまたまた不安になった。

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「F・R・I・E・N・D・S」新シーズン（WOWOW）開始。先日ファーストシーズンがようやくビデオ化されたこの作品はコメディドラマの最高峰、という表現が最もふさわしい。主役の６人全員が個性的で、見事なくらいにキャラが完成しているので観ていて不安感が全くないし、とにかく必ず笑える保証書付き。さらに、リスニング習得にはもってこいの教材でもあるので非常に有益。

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「Ally Macbeal」（邦題：アリーｍｙラブ）も第３シーズンがスタート。しかし、NHKで放映された１、２共に観ていない。とりあえずリスニング強化のため録画しておいたが、やっぱり観る気は起きない。若村麻由美による吹き替えは、アリーの若さによるおバカな感情表現が全く伝わってこないので完全に人選ミスだと思う。

ところで、この世で理解出来ない事の一つが吹き替え版で海外作品を観る人間である。外国人が日本語をしゃべる違和感、それが全く別の声であれば尚更変であるという感覚がないのであろうか。

NZで見始めたこの作品もだんだん面白くなくなってきている。あの強烈なインパクトに慣れてしまえば単なる法廷ドラマの真似事をした駄作でしかない。むしろThe Practiceの方が面白い。

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「ER 5th Season」、３、４、７、８巻を借りてくる。見始めたら止まらないドラマのひとつだが、OZ、NZに居た当時は全く興味が無かった。つまり食わず嫌いならぬ、見ず嫌い。しかしオーストラリア滞在時の英語力では、ほとんど理解できなかっただろう、という事実は否定しない。また、権力闘争が露骨過ぎてイヤ、という批評を受け先入観を抱いてしまい避けていたという事実もある。確かにそうした描写が多々あるものの、リアリティを殺すほど極端ではないので不快感を抱くほどではない。それよりも、しっかりとキャラを確立し、ヒューマンドラマとして絶妙な心理描写を追求している姿勢は見事。臨場感溢れるドラマの先駆けとなり大ヒットし続けているERは、世界最高峰のドラマと言える。

さて今シーズンでは、アメリカ滞在のためインターンにまで落ちぶれてしまったＤｒ．コーデイが必見。また映画に専念し始めたジョージ・クルーニー（ダグ・ロス）が遂に降板したことでも話題になった。ダグ・ロス出演最終話では、観ている方が辛くなるほど悲壮感が漂い、最後の最後まで自分を貫き去っていった。英雄ダグ・ロスに拍手。

余談だが、マーク・グリーンの娘の名前はレイチェル・グリーンという。これは「F・R・I・E・N・D・S」でジェニファー・アニストンが演じる役名と完全に一緒。つまり、この役名は「F・R・I・E・N・D・S」から取られたものであることが分かる。クルーニーとノア・ワイリー（カーター）が、同ドラマにゲスト出演した事実も興味深いので、気になる方は是非「F・R・I・E・N・D・S」をチェックしてみてください。