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原題：CHOCOLAT
2000年／アメリカ映画／121mins
監督：ラッセ・ハルストレム
原作：ジョアンヌ・ハリス
出演：ジュリエット・ビノシュ／ジョニー・デップ／ヴィクトワール・ティヴィソル／ジュディ・デンチ／キャリー=アン・モス／レナ・オリン／レスリー・キャロン
あらすじ
名作『サイダーハウス・ルール』の監督が贈る、美しい魅惑のコメディ。のどかなフランスの田舎町に魅力的なヴィアンヌ（ビノシュ）がやって来て、思いもよらない影響を及ぼす。ヴィアンヌはとても変わったチョコレート・ショップを開き、彼女が作るおいしそうなお菓子の魔法にかけられたように、厳格な住民たちは誘惑と幸福に溺れてゆく。しかし、もうひとりのよそ者、ハンサムなルーが町へやって来たことで、ヴィアンヌはついに自分の欲望に気づく。
かんそう
1999年にイギリスで刊行されロングセラーとなった同名小説「CHOCOLAT」を、「サイダーハウスルール」のラッセ・ハルストレムの手によって映像化。
ビノシュ演じるヴィアンヌとアヌーク（ティヴィソル）親子がなんとも言えないくらいチャーミングです。また登場人物全てのキャラクターがしっかりと確立されているのはお見事という他ありません。この作品も、「バガーヴァンスの伝説」同様、原作を読まなくてもいい、と思わせるほどほぼ完璧に映像化されていました。ラッセ・ハルストレムのレベルがいかに高いかということを改めて証明してもらったような気がします。
ところで、多くの方々が指摘されているように、この作品で英語を使用したのはマイナスでした。いくら世界共通語とはいえ、余りにもジョアンヌ・ハリスの描いた世界とは不自然なくらい調和できていないのです。せっかくキャストもヨーロッパ出身の俳優を起用しているのだから、英語でない北欧の言語を用いて製作するべきでした。結局マーケティング最優先、というその姿勢が、"CHOCOLAT"に５ッ星を与えなかった理由です。
