芸術家気取りの監督が作り上げた駄作。
「天と地と」を思い出させるほどの酷い戦闘シーンに驚きを隠せず。戦略も何もない。ただただ正面衝突していくだけという、先ずあり得ない戦いにがっくりする。兵法というものを何一つ知らないくせに戦争映画を作っちゃいけないよ。
劇中、狭隘な谷に敵を誘い込んで迎撃する、という戦略とは呼べない戦略があった。でも、おびきよせるのではなく、ただそこで迎え撃つという間抜けな闘いで、さらにその谷から出て行って戦うという理解できない展開に呆れ果てる。横に廻られ、挟み込まれたら100%駄目なはずなのに、敵はそういう戦いをしかけてこない。もうわけがわからん。
この映画を評価する人は、自分が愚かであると認めているようなものである。多数対少数の戦いには必ず戦略が必要であることは中国、日本の戦いの歴史を見れば明らかなのだ。スパルタンがいくら強かったと言っても、あれだけの大群を前に戦略もなしに300人程度で勝てるわけがないじゃん。
ということで、カット、カット。
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