英語圏のみならず、ほぼ全世界で愛されているメディカルドラマの最高峰ER。アメリカで94年9月の初放映以来、7年にわたり愛され続けているという、脅威のドラマである。
すでに150話以上放映されているが、僕がERエピソードの中で、迷わずOne of the Best Episodesと断言できるのが、このExodus(直訳:出エジプト記)である。
★ストリーガイド
化学薬品工場が爆発し、救急隊員とともに現場に駆けつけたコーデイはビルの下敷きになった被害者を救出。ERでは、ベンジンに汚染された患者を診察したケリーが昏倒し意識を失ってしまう。さらにベンジンの付着した衣類が放置され、ERは完全に汚染されてしまう。ER閉鎖を余儀なくされ、行き場を失った患者を抱えるERスタッフが大混乱に陥る中、カーターだけが冷静にこの事態に対処していく。
★感想
ケリーが倒れ、一気に緊張感が高まっていくあたりからこのドラマの真骨頂を見ることができる。本物のジェットコースタードラマとは何か、がこのエピソードを製作した人々のテーマであるのかもしれない。徐々にレールを上がっていきながら観客の緊張感を高めていき、一気に直滑降へと突入する。まるでエベレストのてっぺんから滑りおりるかのような速さは、観客に息をつく暇を全く与えない。まるで興奮と緊張が激しくダンスをしているかのような臨場感溢れるエピソードであった。
主演男優賞は、文句なしに、冷静に緊急事態を乗り切るカーターだろう。
以下、二日間で観たエピソード
第4シーズン
第6話 ゼロの地点 Ground Zero
第7話 父と息子 Fathers and Sons
第8話 見せ物 Freak Show
第9話 公務執行妨害 Obstruction of Justice
第10話 あなたにも見えますか Do you see what I see?
第11話 温かい思いを Think Warm Thoughts
第12話 苦しみに救いの手を Sharp Relief
第13話 カーターの選択 Carter's Choice
第14話 愛を知って Family Practice
第15話 緊急脱出 Exodus
第16話 いとこの番人 My Brother's Keeper
第17話 混乱の中で A Bloody Mess
第18話 勇気ある反応 Gut Reaction
第19話 暗い灰色の陰 Shades of Gray
第20話 過去の後悔と将来の不安 Of Past Regret and Future Fear
第21話 幼き者たちの受難 Suffer The Little Children